2011年9月3日土曜日

九月のアコーディオン


はじめまして。

アコーディオンを弾きながらうたっています。
Vo&Accoの北島華子です。

ライブハウスで、公園で、道端で、いろいろなところで歌っています。

この一年、私は、ライブハウスに立っていません。
曲をそんなにどんどんたくさん書けない、というミュージシャンにあるまじき性質なのと、
昔から、言葉がずっと好きで、
詩作を、歌詞のためだけでない、詩を書きたいと思ったからです。

そして、わたしは、ライブハウスより、
少し変わった場所で歌うのが好きなんだなと気づいたのも、
ライブをしていない大きな理由です。


今まで、自分のライブ以外では、
渋谷のLOFTなどで、絵描きの方のライブペインティングに音で参加したり、
パントマイムの方と舞台に立ったり(もちろん歌う役です)
コンテンポラリーダンスの方の舞台で歌ったり、
大学(学校の先生になりたい人たちのための大学)の特別講義に、
役者、芸人の方たちと講師として行って歌ったり、
岡本太郎の「太陽の塔」の下で歌ったり、
金沢の二十一世紀美術館の中で歌ったり。


そこではいつも、自分のライブ以上に、
何がおこるかわからない、
もちろんライブハウスではないので、ライブを聞きにきたんじゃない人もたくさんいる。

そのなかで身ひとつで、声ひとつで、
空気を変えて、というとおこがましいですが、
空気が変わっていくのを体感できるのがとてもたのしい。

そこにいる人や、その日の天気や、吹いてる風や、
そういうもので変わってしまう。

たった一日のたった数時間の、
なんならまばたきもまにあわないほどの瞬間の、
ゆらぎ、ゆらめき、きらめき。


真夏の公園で歌ってたとき(それは一応地味な練習の時間だったのですが)
ベンチにどんどんどんどん子供たち、が集まってきて、
私の水分補給用のジュース(梨味)を勝手に!飲んで、
「梨うめー!」と笑ってさけんでた日に、
もう私は、ぜったいに戻れない。

あの子たちに、同じように会ったとしても、
もうあの子たちも、わたしも、
あの日とは何か、変わってしまっている。


舞台と客席、
見てる人と演じる人、
そういう線引きがない場所ほど、その空気はすごく変わりやすい。

なぜなら、見る側があまり「構えて」ないからです。
やる側からすれば、
見ている人がふれられるほど近くにいるっていうのは、すごい緊張感なのですが、
その見てる人の空気がだんだんと、こちらに流れて、
そうして知らず交わってかかわって、
こちらも変わっていく。

何百回うたってきたこの歌も、
こういう風に歌えるのは今日だけなんだ、
こういう風にこの人が聞いてくれるのも、
この一瞬だけなんだ、というのをすごく、感じます。


23日は、今までにないほど、多彩なラインナップで、
あたらしい色、知らなかった色、
おもしろい交わり、が見られると思います。

こころいきアトリエ。
やる側の私がちっとも想像できないライブは、
ひさびさです。
そして、楽しみです。
(さすがにもうちょっと歌う曲とか何やるか決めていきますが。。。)



とっても長くなってしまいました。
読んでいただいて、ありがとうございます。

他の、アトリエのメンバーが、
このままあまり文章を書かなければ笑、
文字好きとしては、また書かせていただくと思います。



ハナコ
http://hanakononekko.com.main/
(最近はbbsの方でちらっと更新しています。)

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